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「ああ、もちろん結婚しただけではダメですよ。ちゃんとその家の嫁になって、跡継ぎを産んでもらわなければなりません。ちなみにこれは絶対です。何せ男性は自分の血が繋がった跡継ぎが欲しくて、お嫁さんを欲しているのですから」
「子供を産む……」
 呟いた美保は正直なところ、自分の子供は欲しいと思っている。
 しかし亡き夫は新たな事業を起こすことに夢中で、「しばらく子供はいらない」と夜の営みを拒んでいた。
 だが美保は三十歳になるまでは、子供を産み育てたいという気持ちがある。だから再婚をして子供を産むという条件は、未亡人としては拒む気持ちはあるが、女としては少しだけ心が傾く。
「ちなみに新しいご主人についてですが、借金を一気に支払える方をご紹介しますから安心してください。お二人が結婚されれば、私と奥さんはもう二度とお会いすることはないでしょう。まっ、私としては少々寂しいですが」
 そう言って鮫塚は、机越しに正面の椅子に座る美保の体をジロジロと見る。
 喪服用の黒いワンピースは美保の身体のラインをくっきりと出しており、また会社の受付嬢に選ばれるほど美しい顔立ちをしている為に、通夜や葬式では男達から声をかけられることが多かった。
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