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 そしてテーブルの上にアタッシュケースを置いて、鮫塚へ向けて蓋を開けて見せる。
「金額をお確かめください」
「ええ。では少しの間、確認の為にお時間をいただきますね」
 鮫塚はすぐに札束に手を伸ばして、枚数を手早く数え始めた。
 一方で美保はアタッシュケースいっぱいに入っている札束を見て、眼を丸くしている。
「すでに用意していたんですか?」
「そうですよ。美保さんとの縁談の話を聞いてから、すぐに。お恥ずかしいです。早くあなたと夫婦になりたくて、すぐさま列島にある銀行でおろしてきました」
 草太は照れながら、ボリボリと頭をかく。
 コレも鮫塚が言っていたことだが、確かに大金をすぐに用意できる男を、美保の新しい夫に選んだようだ。
(でもこれだけの大金をすぐに用意できるなんて……。一体何をして稼いでいるのかしら?)
 美保は不思議そうに首を傾げる。亡き夫も美保も普通の会社員だったので、金銭感覚は一般人並みだ。
 それゆえにこんな田舎の島の住人が、大金を稼げるほど特別な仕事をしているようにはどうしても思えない。
(後で草太さんに聞いてみよう。夫婦になるんだし、きっと教えてくれるわ)
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