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 ほぼ同時に寿司が届き、玄関から近い居間で少し早めの夕食となる。テーブルの上には大きな寿司桶が三つも置かれて、中身は新鮮な魚介類の寿司がいっぱい並んでいた。
 草太はこの島で作られた日本酒を美保に振る舞うも、父親の草一郎は医者から酒を禁止するように言われている為にお茶を出されて少し不服そうだ。
「いやぁ、こんなに若くて美しいお嬢さんが嫁に来てくれるなんて、夢のようじゃ。しかし挨拶が遅れて、すみませんでした。何せもう六十五になるので、体が痛んできておるのですよ」
 しかし草一郎は美保を一目見てすぐに気に入ったらしく、機嫌良く話しかけてきた。
「父さんは太りすぎなんだって。少しは運動しないと体に悪いって、いつも言っているんだけどね」
 草太の言う通り、草一郎はまるまると太っている。しかも頭は白髪と黒髪が入り混じっており、てっぺんがバーコードのようになっていた。顔は赤く、酒でも飲んでいるのかと美保が思ったぐらいだ。
(ちょっとダルマに似ているかもしれないわ)
 美保は内心で思ったことに笑いを堪えて、草一郎は嫌そうに顔をしかめながら息子を睨み付ける。
「ふんっ! お前の運動に付き合っておると、本当に骨が折れそうじゃわい」
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