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「えっと…してても何にも感じない? 少しも?」

すると梨奈はふと遠い目をしたが、すぐに息を吐く。

「多分、ちょっとは感じていると思う…」

けど絶頂には達していない、と…。

相手が早漏ばかりだっとは言えない。

何せウチの社員達はアレでもプロフェッショナル。

そこら辺は大丈夫だと思うが…。

…やっぱりアレだろうか?

梢さんもカウンセラーも口々に言っていたことがある。

「ねぇ、梨奈」

オレは一定の距離を取りながら、梨奈の隣に腰を下ろした。

「梨奈が処女を失ったのって、わりと最近のこと?」

「えっ? …そうね。二ヶ月ぐらい前だったかな?」

「それってウチの社員相手?」

「うん…」

やっぱり、か。

梢さんやカウンセラー、そしてオレも思っていたことがあった。

「あのさ、言いたくなければ答えなくていいから聞いて」

「うん」

「処女を…まあ初体験をしたいと思った理由って、周りにいる友達の影響?」

「えっ?」

梨奈は目を丸くして、オレを見た。

この反応をするってことは、やっぱりだ。

「…うん。親しい女友達が最近、初体験したって話が多くて、あたしも何となく…」

ヤッてしまったワケか。

思わずため息が出る。

ふと梢さんとの会話が頭の中によみがえった。

アレは相手を梨奈に決めた時、まだ2人で会議室にいた時の話だ。

「梨奈ちゃんね、お嬢様学校に通っているの。有名な私立の女子高ね」

「へぇ」

「でも最近じゃあ『お嬢様』なんて嫌味なぐらい、女の子達は遊んでいるみたいでね。ちょっと調べてみたら、梨奈ちゃんの女友達、最近初体験を済ませていたみたい」

「じゃあアレですか? 周りの友達がしたんだから、自分もしようって言う女の子独自の連帯行動ですか?」

「多分ね。でも梨奈ちゃん、恐らくちゃんとした恋愛もまだでしょう。なのにいきなりセックスなんてしてしまったものだから、心と体が追いついていないんでしょう」

さすがの梢さんも困り顔で、コーヒーを飲んだ。

「最近、そういう女の子多いんですか?」

「割とね。初体験を済ませたなんて、昔は恥だったけど、今では自慢の一つだもの。呆れたものよね」

「…でもだからこそ、ウチの会社は儲かっているんですよね?」
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